豆知識17
水いぼと水ぼうそう
最近水いぼと水ぼうそうの患者さんをよく診ます。どちらも子供です。
水いぼは伝染性軟属腫ウイルスによって、感染されます。ピンセットでつまみとれば簡単に治りますが、子供にとっては拷問に近いものです。最近、痛みの少ないいくつかの治療法が行われています。1つは、麻酔剤含有テープを貼ってからとる方法、もう一つはサリチル酸膏薬でいぼを軟化させてから擦ってとる方法です。もともと、時間が経てば自然治癒もありえますが、広がって、長引く場合が多いので、少ないうちにとることを勧めます。実は、水いぼウイルスは水には弱いので、水を介しての感染はありません。したがって、皮膚の直接接触を避ければ、プールに入っても問題ありません。
一方、水ぼうそうは正式名を水痘といいます。水痘・帯状疱疹ウイルスの初期感染です。幼児期の感染は1週間でほぼ自然治癒しますが、感染力が強いので、外出を禁止します。跡を残さずきれいに治すためのコツは、かゆみで掻いたりせず、カサブタが自然にとれるまで待つことです。一度かかれば、2度とかかりません。ただし、大人の水ぼうそうは重症化するおそれがありますので、入院加療が必要となります。なお、水痘には予防接種がありますので、ご相談ください。
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