豆知識32
免疫療法:自己活性化リンパ球治療
近年、ガンの治療に免疫療法が注目されています。中でもガン細胞を攻撃する免疫細胞の中心的存在であるT細胞をいったん採取し、数を増やして攻撃力を高めてから体内に戻す「活性化自己リンパ球治療」は、その有効性が確認され、権威ある医学雑誌「ランセット」で発表されました。30年前に開発され、特にガン再発の予防に役立ち、副作用も少なく、それによりガン患者の生存率が劇的に向上しています。今までガンの治療は手術、放射線、抗ガン剤の三大療法がありましたが、免疫細胞療法はガン治療に躍進をもたらしたと言えます。当院は活性化自己リンパ球療法を取り入れ、ガン再発予防の一役になればと思っています。
(GCLTECの資料より)
免疫療法で日本の本庶教授が2018年のノーベル賞を受賞され、抗がん剤のオプジーボが脚光をあびました。しかし、それは他の免疫療法を否定するものではありません。活性化自己リンパ球治療はきちんとしたエビデンスに基づき、その有用性が広く報道され、最近のニュースにも取り上げられています。
* 乳がんに限らず多種多様のがんに対して、この活性化自己リンパ球治療は効果的です。
費用は1回約30万円(保険対象外)。