豆知識7

 

イボは自然に治りますか

 よく子供の手足に見られるイボですが、最も多いのはウイルスによるもので、 正式名は尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)です。自然治癒例もありますが、大多数は待っているうちに徐々に大きくなったり、周囲から数が増えたりします。いわゆるタコとまちがえて、誤って自己治療の結果、悪化することもあります。早めに治療すれば、広がらずに早く治ります。以前は液体窒素やドライアイス療法が主でしたが、現在は電気凝固法がより確実な治療法として行われています。大きいイボは切ったり、植皮をしたりすることもありますので、治りが遅 くなります。また、年をとると首に良くできるイボは脂漏性疣贅(しろうせいゆ うぜい)と言います。悪性の心配はありませんが、自然治癒はなく、どんどん増えます。治療法は同く、小さいうちに電気凝固を行った方がきれいに治ります。

 では、電気凝固は非常に痛いのではないかという質問がよくされます。麻酔にしても、その麻酔の注射がまた痛いのです。実は最近、シール型麻酔薬が開発され、広く使われています。痛み無く、局所の皮膚麻酔ができるのです。それを使えば、小さいお子さんでも外来で泣かずにイボを取らせてもらえるのです。また水イボについても、同じようにシールを貼ってから、無痛の状態下、ピンセットで取ります。

 

    

 

    

 

    

 

    

 

 

 

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