頭のゲーム:24(ニーヨン)カード
コンピューターが普及してきた現代社会においては、子供から大人まで、器械類に頼ることが多くなり、計算力の低下が目立ってきました。ゲーム感覚で計算力を養うという考えで注目されたのはこの24カードです。それは私の子供時代よくやっていたゲームです。手持ちのトランプカードがあれば、シンプルながら、頭の体操ができます。24カードは、対象年齢7歳以上ですが、いつでもどこでも手軽にチャレンジできます。計算力アップとボケ防止に役立てば幸いに思います。
カードの構成:
トランプからジョーカー、キング、クィーン、ジャックをのぞいたカードを使います。すなわち、1から10までのカード4枚ずつ計40枚です。
カードの遊び方:
カードをよく切ってから、真ん中へ4枚出します。開いて計算を始めます。足し算、引き算、かけ算、わり算を利用して、24になるように4枚のカードを全部使って、計算します。
例1: 3、4、4、6の場合、(6−3)×(4+4)=24
または (4÷4+3)×6=24
または 4×6×(4−3)=24
または 4×(6÷3+4)=24
または 3×(6−4)×4=24
例2: 2、3、3、6の場合、2×3×3+6=24
または 2×3+3×6=24
ご覧のように、数字の組み合わせで、たとえば、6と2が足し算やかけ算などで8にも、4にも、12にも、3にもなります。計算法にはバリエーションがあり、何通りもあるわけですが、高度になると、1通りしかないケースも出てきます。
例3: 1、2、7、7の場合、(7×7−1)÷2=24
時間制限を普通1分間とします。一番先に計算できた人は「ハイ」とポーズをします。そして、計算法を発表します。正しくできた場合、4枚のカードをもらいます。間違った場合一回の休みを科します。制限時間内だれも計算できない場合、カードを交換します。最後の4枚で計算できない場合は計算済みの持ちカードから任意の4枚と交換します。
ゲーム人数は2人以上で、最終的にカードの一番多い人は勝ちとし、ワンゲームで勝った人は点数を付けます。付け方はゲームの人数によって違います。
2人の場合: 勝ちが1点
3人の場合: 1位が2点、2位が1点
4人の場合: 1位が3点、2位が2点、3位が1点
......
5ゲームあるいは10ゲームで総合点数で優勝を決めます。同点の場合、プレーオフかジャンケンで決着します。
24という数字:
24で最初に思い浮かぶのは1日24時間、1年に24節気。2、3、4、6、8の最小公倍数でもあります。つまり、1から10までの数字を使って計算をしてみると一番よく出てくる数字は24です。4枚のカードで700余り種類が出ますが、その8割が24の計算が可能です。
いくつかのパターンを見てみましょう。まず、4×6と3×8は基本です。ばらしてみますと、正体は1×2×3×4です。つまり、6と4をつくったり、8と3に組み合わせたりします。冒頭の例1はこの典型です。
他にもいろいろなパターンがあります。列挙すると:
2×7+10 2×8+8 2×9+6
3×5+9 3×6+6 3×7+3 3×9−3
4×4+8 4×5+4 4×7−4
5×5−1 5×6−6 7+8+9 . . .
ゲームをしているうちに新しい発見に出会うかも知れません。
また、ルールを変えて、例えば、4人でそれぞれ10枚カードを手にして、1枚ずつ出します。計算できた人はハイと手を挙げ、残りの人はそのまま計算を続けます。でき次第ポーズします。一番遅い人(ドベ)は手を挙げた中の一人を指名して、計算を発表させます。正解ならドベがカードを取ります。間違った場合、その回答者がカードをもらいます。先にカードを出しきった人は勝ちとなります。また、2乗、3乗計算を導入してもいいですが、例えば例2の場合、3の3乗−6÷2=24 あるいは 2の3乗×(6−3)=24。ただし、簡単にしてしまうだけで、あまり勧めません。
さあ、24カードを始めてみましょう。